コラム

使用方法をご案内できる喜び

前回までのブログにて
新しく企画した浮輪型のお花留めが
海外でサンプルを作ることに
やっとの思いで成功させたところまでお伝えしました
今日はその続きからどうぞ

日本に帰ってきて
大切な大切な浮輪のお花留めを
立派にデビューさせてあげるには
やっぱり特許を取得させてあげることが一番だと思い
いつもお世話になっている特許事務所の先生のところへ向かいました

初物を見知ることがお仕事である先生からも
その花留めの用途と使い勝手の良さから太鼓判を押してもらい
私の当初に抱いたヒットになる予感はますます現実へと近づいていきました

その時に先生から
「意匠登録も申請されたら」とアドバイスして頂き
この商品の名前を登録することになりました

どんな名前を付けてあげようかしらと
新企画のこの花留めのデビューに相応しい商品名を
悩みに悩んで考えたのでした

そのときに思い浮かんだストーリーが

~湖で沈んでしまいそうなお花を見つけた天使が
頭上にある自分のリングをはずし
その上にさみしそうなお花を乗せてそっと水面に浮かべました~

このお花留めにチャレンジする動機であった
最後までお花を咲かせきってあげたいという願いを
天使の不思議な力をかり
お花はゆらゆらと優雅に咲かせ続ける…
というイメージで

天使の浮輪 ~ガラスでできたお花の浮輪~

という商品名に決定したのでした

その後この商品は私の目論見どおりに
ケンザン・プリーズに負けないほどの大ヒット商品となりました

最盛期には
海外から船積みされて日本に入荷される前に
沢山の注文を頂いてsold-outとなったり
奈良県在住の素敵なフラワーアレンジの先生に
お花のじゅうたんという企画展にて
天使の浮輪を数1000個使用して演出して下さったりと
文字通り羽根が付いているかのごとく売れ行きでした

また私の課題にしていた
フラワーフレンドとケンザン・プリーズの売れ行きを
妨げない商品作りも成功しました

その証拠に
今でもたまに催事等で実際に販売に立つのですが
お客様へお花の楽しみ方として
用途の重なり合わない3つの花留めのお話をさせて頂くと
多くの方が感心しながら使用方法を確認してご購入されていきます

私はかねがね
説明の間にお客様とやり取りのできる商品が
販売チャンスのある商品だと考えているので
そういったものが私の手元に2つもあることに喜びを隠すことができません

その上
今までこんなにもたくさん販売させて頂いてきましたが
未だにこれらの花留めをご存じない方がおられることに
私は大変ありがたく思っております

Menu